2007年 08月 21日
カッパドキアの洞窟たち ~トルコ旅行記2~ |
お腹の具合、ワタクシはよくなったんですけどね。ダンナが一向に回復に向かわず。
だもんで、昨日APOTHEKE(ドイツの薬局)に行って、薬を購入してきますた。
親切そうなオネーサンに、ヘタクソなドイツ語で経緯を説明。
すると、「液体と錠剤どっちがいい?」と聞かれて、錠剤と答えるとあっさりくれました。
なんかね、もっとトルコでの話に突っ込んで欲しかったんですけど。って違うだろ。
え。
腹の調子の話なんぞどうでもいい?
そうですか。そうですね。
では話をトルコへ戻して。
さて。
カッパドキアのおもしろさといえば、世界に類を見ないユニークな地形!
それをひと目見ようと、観光客が世界中から集まってきます。
実際、気球ツアーの事務所には、私が見た限りでも、
アメリカ、スペイン、イギリス、フランス、中国、韓国、日本から大勢の観光客が来ており、
一大観光地の様相を呈していました。
降り積もった火山灰が地層となり、風雨などで徐々に侵食されて作られたという。
有名な「キノコ岩」や「ラクダ岩」などの奇石は、近づくと思ったより巨大で、
迫力のある姿が楽しめます。
他にも、巨大な風紋が見られる白い岩壁の、美しい曲線に思わずうっとり。
岩や壁をくり抜いて大小の部屋を作ったもので、ただでさえユニークな地形に、
窓や出口がポコポコと空いている光景は、どこかかわいらしい。
つい100年ほど前までカッパドキアの人々は、
実際にこれらの洞窟に住んでいたというから驚きです。
なぜ古代人はこんな不毛ともいえる土地を居住地に選んだのか?と不思議に思ったけれど、
この周辺は四大文明が発展するにあたり、地理的にとても重要な場所だったらしい。
かのシルクロードも、このカッパドキアで終わっていたというから、
世界の歴史に深く関わってきたことが伺えます。
中世には巨大な隠れ家としてさらに発展したそうです。
「ギョレメ野外博物館」では、岩をくり抜いて作られた多くの修道院や礼拝堂が見学でき、
内部の美しいフレスコ画から、彼らの深い信仰が見て取れます。
最近では、侵食が激しく危険となったため、ほとんどの地元住民が洞窟住居を棄て、屋外に住居を構えるようになったという。
しかし、現在人々が住んでいる家屋は、極端な外気の温度差に対応できず、夏は非常に暑く、冬はとても寒いんだそう。
一方、洞窟住居は、昼間でも1歩なかへ入ると驚くほど涼しい。
昼間に屋外を歩くと、まるで真夏のビーチを延々と行くような熱さに見舞われる。それが、洞窟へ入ったとたんに、ひんやりとした空気に汗が引き、まるでエアコンを最強に入れているような錯覚に陥る。
人々は太古から、夏と冬、昼と夜の気温差が激しいカッパドキアの気候を熟知し、
気温変化の影響を受けにくい洞窟が、住居に最適だということを知っていたんですね。きっと。
一見、奇妙に映る生活様式に、こんな優れた合理性が隠されているとは。
太古から続く人間の知恵、侮るなかれ、です。
今回私たちが滞在したホテル「エルケップ・エヴィ」は、その洞窟を利用したホテルであり、
おかげで昼間でも部屋内は超快適。
気球ツアーのあと、真昼間に昼寝したけれど、外の炎天下が信じられないほどでした。
この洞窟ホテル、カッパドキア一帯ではかなりポピュラーで、数も多い。
しかし。どんな高級洞窟ホテルを見ても、私たちのホテルが一番センスがいい!(と思ふ)
部屋が涼しくて居心地いいのはもちろん、ホテルを造る岩の曲線が芸術的かつ、
調度品もステキなアンティークだし、バスルームもとても清潔。
レストランは緑豊かで、素晴らしい眺めのテラスにあるし、
1週間という長期滞在でも心からゆっくり過ごすことができました。
カッパドキアに興味を持たれた方、このホテル、おすすめですよ。
↓次回は「最終章・トルコの人々」をリポートしまっす。
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by nachapin110
| 2007-08-21 11:42
| 旅のリポート