2007年 04月 24日
恐怖の海外・髪切り事情 |
…二日酔いでしたが、がんばってチャリ通した火曜日。
皆さま、お元気ですか。
朗報があったのを忘れていました。
昨日、行方不明であったキューバ娘が突如クラスに戻ってきました。
てっきり、もうドイツに帰ってこないと思っていたので、一同びっくり。
しかし、彼女のキャラはクラスに欠かせないので、喜ばしいこと限りなし。
だってね、彼女、授業中に先生から、前へ出てきて映写機で壁に映し出された問題を解け、と言われ、何を思ったか、なんとその壁に答えをマジックで書こうとするヒトなんですから。一同、必死で「違う、違う!」と壁に手を伸ばす彼女を引き止めましたよ^^;
ついでにもう1つ。
カナダ人のクラスメートのお別れ会のとき、ワタクシがちらし寿司を作っていく、と言ったら、「私はフントのスープを作るわ♪」とみんなの前で笑顔で答える。
…が。フント、とはドイツ語で「犬」のこと。その場にいた全員が凍りつく。
勇気を出して先生が「フ、フント?」と聞き返すと、彼女はもう一度「うん♪」。
たまりかねたメキシコ夫人がスペイン語で「%&△*□!」と聞くと、今度は1人で大爆笑。
「ヘーン(鶏)だった!」と、息も絶え絶えに修正してくれたが、結局彼女が持参したのはバナナチップだった(笑)
てなわけで、またネタを提供してくれることを望むかぎりです(笑)
さ、冒頭がまた長くなってしまいましたが、
本日のネタは「恐怖の海外・髪切り事情」 です。
日本国内だって「評判のいい美容院」を探し当てるのは、結構たいへんなのに、海外なんて言葉は通じないわ、人種は違うわで、苦労している方が多いかと。
ワタクシなんて、日本人にしてもありえないほどのボリュームかつ剛毛なので、ガイコク人専門の美容院なんて、恐ろしくて足を運ぶ気にもなりまへん。これは、アメリカ在住時に経験した恐ろしい美容院事情がトラウマになっているせいもある。
アメリカって国は、本当にいろいろな人種が住んでいるけれど、それぞれは決して交じり合ったりはしていない。そのせいか隣合わせで住んでいても、まったく異なる文化が並列しているだけで、それぞれへの理解、というものがない。だから、アジア人などのマイナーな人種は、メジャーなアメリカ人(=白人※これも実は細かく分かれているんだけど)の“イメージ”を優先されてしまう場合もしばしばだ。
例を挙げてみよう。
ある日、日本人男子その①が、突然見事な丸坊主の姿で現れた。彼いわく、近所の床屋へ行き、自慢の細長いもみ上げを残して、全体的に少しだけ短くしてもらおうとしたらしい。当時、あまりうまくなかった英語で必死で説明すると、理容師は「オマエの言うことはよくわかった。まかせておけ!」と言ったと思ったら、そのままばっさりもみあげを切り落としてしまったんだとか。その後は、アメリカ男子定番のGIカット。だったら、日本男子として丸坊主にしたほうがマシじゃ、とばかりに自分で丸刈りにしたんだと。…アメリカって(特に田舎)、男子のロンゲとかウェーブなんてもってのほかという保守的なところが多いんだよね。
くわばら、くわばら。
別の日。日本人女子その②が、突然見事なおかっぱ姿で現れた。彼女いわく、近所の美容院へ行き、全体的に肩ごしに伸びた髪の毛の「多さ」が気になったので、「削いで欲しい」と頼んだらしい。すると、美容師は彼女の髪を首元でプッツリ切ったうえ、前髪まで真一文字に切りそろえたんだとか。白人の髪の毛は少ない人が多いため、「削ぐ」という概念すらない模様。よって、アメリカのアジア女性に対する「黒髪ストレートがベスト」というイメージに沿って、おかっぱに切りそろえられたようだ。
くわばら、くわばら。
こんなふうに、果敢にもアメリカの美容院にチャレンジした日本人の友達は、10人が10人泣いて帰って来た。もちろん、彼らの美容師としてのウデ自体にも問題があるんだけど、やっぱり文化の違いも否めない。
しかも人種による髪質の違いで被害(?)にあうことも。白人さんの髪は柔らかそうだが、日本人より密度が高いんだそう。だから、うっかり海外でパーマなんてかけた日には、その強烈なパーマ液によって、3ヵ月後には見事な枝毛&切れ毛で毛先は真っ白、なんてことになる。これも、アメリカ在住時に日本人女子その③が実際に嘆いていたことだ。
…さ。こんな目に遭って、まだ海外の美容院に行ってみたい、などと思いますかね?
ん? ワタクシはそんなアメリカに3年半もいて、剛毛をどうしていたのかって?
それは、自分で切っていたんです。しかもショートに。
もう趣味でしたね、当時。
帰国したら、すぐに美容院に駆け込むんだけど、美容師さんには「素人切りだから、決してちゃんとはしていないんだけど、一応なんとかなってるところがスゴイ」って、ほめられてんだか、呆れられてんだか、よくわからないコメントまでいただきまして。
いや、自分でも信じられませんよ。隙バサミでとはいえ、前髪どころか後ろ髪までぜ~んぶ自分で切るなんて。しかし、伸ばしたままでいることも、ワタクシの髪の毛のボリュームが許しませんがな。普通の人にロンゲのかつらかぶせたくらい多いんだから(笑)。
…で。今回のドイツは在住6ヶ月目。そろそろ剛毛がむさくるしいんです。髪の毛、渡独前にたっくさん削いでもらったのに、今では両手でつかめるほどになっています。オマエはキノッピーか、蛍ちゃんか、ってくらい膨らんじゃってます。
…で。やっぱり買っちゃったの、隙バサミ。切っちゃったの、ごっそりと。
あ~、スッキリした!!!!
蛍ちゃんから、KAT-TUNへ一気に変身です。うそです。
でね、学校に行ったら、みんな気づいて「どこの美容院行ったの?すてきね~」なんて褒めてくれてね。うれしくって「自分でやったの♪」なんてちょっと自慢たらしく答えたら、先生まで絵に描いたようなナイス・リアクションで驚いてくれてさ。へへ。
…ここらへんも、ぜんぜんアメリカと違うの。
アメリカじゃね、「自分で髪切ったのよ」って言ったとしても、たとえ
「自分で大型トラック運転して隣の州から引っ越して来たのよ(実話)」
とまで言ったとしても、
「そ。」 (ヒュルルルルル~)
の一言で終わるの。
ドイツに来てよかった♪ でも美容院はやっぱり行かない♪
最後に日本の美容師さん、今回は絶対自分で切ったりしないからね、って約束したのに、守れなくてゴメンナサイ。
おしまい。
↓髪の毛切ったあと、手のひらが痛いので見ると、私の髪の毛が皮膚に突き刺さってた。
…同情するならクリックどうぞ♪
皆さま、お元気ですか。
朗報があったのを忘れていました。
昨日、行方不明であったキューバ娘が突如クラスに戻ってきました。
てっきり、もうドイツに帰ってこないと思っていたので、一同びっくり。
しかし、彼女のキャラはクラスに欠かせないので、喜ばしいこと限りなし。
だってね、彼女、授業中に先生から、前へ出てきて映写機で壁に映し出された問題を解け、と言われ、何を思ったか、なんとその壁に答えをマジックで書こうとするヒトなんですから。一同、必死で「違う、違う!」と壁に手を伸ばす彼女を引き止めましたよ^^;
ついでにもう1つ。
カナダ人のクラスメートのお別れ会のとき、ワタクシがちらし寿司を作っていく、と言ったら、「私はフントのスープを作るわ♪」とみんなの前で笑顔で答える。
…が。フント、とはドイツ語で「犬」のこと。その場にいた全員が凍りつく。
勇気を出して先生が「フ、フント?」と聞き返すと、彼女はもう一度「うん♪」。
たまりかねたメキシコ夫人がスペイン語で「%&△*□!」と聞くと、今度は1人で大爆笑。
「ヘーン(鶏)だった!」と、息も絶え絶えに修正してくれたが、結局彼女が持参したのはバナナチップだった(笑)
てなわけで、またネタを提供してくれることを望むかぎりです(笑)
さ、冒頭がまた長くなってしまいましたが、
本日のネタは「恐怖の海外・髪切り事情」 です。
日本国内だって「評判のいい美容院」を探し当てるのは、結構たいへんなのに、海外なんて言葉は通じないわ、人種は違うわで、苦労している方が多いかと。
ワタクシなんて、日本人にしてもありえないほどのボリュームかつ剛毛なので、ガイコク人専門の美容院なんて、恐ろしくて足を運ぶ気にもなりまへん。これは、アメリカ在住時に経験した恐ろしい美容院事情がトラウマになっているせいもある。
アメリカって国は、本当にいろいろな人種が住んでいるけれど、それぞれは決して交じり合ったりはしていない。そのせいか隣合わせで住んでいても、まったく異なる文化が並列しているだけで、それぞれへの理解、というものがない。だから、アジア人などのマイナーな人種は、メジャーなアメリカ人(=白人※これも実は細かく分かれているんだけど)の“イメージ”を優先されてしまう場合もしばしばだ。
例を挙げてみよう。
ある日、日本人男子その①が、突然見事な丸坊主の姿で現れた。彼いわく、近所の床屋へ行き、自慢の細長いもみ上げを残して、全体的に少しだけ短くしてもらおうとしたらしい。当時、あまりうまくなかった英語で必死で説明すると、理容師は「オマエの言うことはよくわかった。まかせておけ!」と言ったと思ったら、そのままばっさりもみあげを切り落としてしまったんだとか。その後は、アメリカ男子定番のGIカット。だったら、日本男子として丸坊主にしたほうがマシじゃ、とばかりに自分で丸刈りにしたんだと。…アメリカって(特に田舎)、男子のロンゲとかウェーブなんてもってのほかという保守的なところが多いんだよね。
くわばら、くわばら。
別の日。日本人女子その②が、突然見事なおかっぱ姿で現れた。彼女いわく、近所の美容院へ行き、全体的に肩ごしに伸びた髪の毛の「多さ」が気になったので、「削いで欲しい」と頼んだらしい。すると、美容師は彼女の髪を首元でプッツリ切ったうえ、前髪まで真一文字に切りそろえたんだとか。白人の髪の毛は少ない人が多いため、「削ぐ」という概念すらない模様。よって、アメリカのアジア女性に対する「黒髪ストレートがベスト」というイメージに沿って、おかっぱに切りそろえられたようだ。
くわばら、くわばら。
こんなふうに、果敢にもアメリカの美容院にチャレンジした日本人の友達は、10人が10人泣いて帰って来た。もちろん、彼らの美容師としてのウデ自体にも問題があるんだけど、やっぱり文化の違いも否めない。
しかも人種による髪質の違いで被害(?)にあうことも。白人さんの髪は柔らかそうだが、日本人より密度が高いんだそう。だから、うっかり海外でパーマなんてかけた日には、その強烈なパーマ液によって、3ヵ月後には見事な枝毛&切れ毛で毛先は真っ白、なんてことになる。これも、アメリカ在住時に日本人女子その③が実際に嘆いていたことだ。
…さ。こんな目に遭って、まだ海外の美容院に行ってみたい、などと思いますかね?
ん? ワタクシはそんなアメリカに3年半もいて、剛毛をどうしていたのかって?
それは、自分で切っていたんです。しかもショートに。
もう趣味でしたね、当時。
帰国したら、すぐに美容院に駆け込むんだけど、美容師さんには「素人切りだから、決してちゃんとはしていないんだけど、一応なんとかなってるところがスゴイ」って、ほめられてんだか、呆れられてんだか、よくわからないコメントまでいただきまして。
いや、自分でも信じられませんよ。隙バサミでとはいえ、前髪どころか後ろ髪までぜ~んぶ自分で切るなんて。しかし、伸ばしたままでいることも、ワタクシの髪の毛のボリュームが許しませんがな。普通の人にロンゲのかつらかぶせたくらい多いんだから(笑)。
…で。今回のドイツは在住6ヶ月目。そろそろ剛毛がむさくるしいんです。髪の毛、渡独前にたっくさん削いでもらったのに、今では両手でつかめるほどになっています。オマエはキノッピーか、蛍ちゃんか、ってくらい膨らんじゃってます。
…で。やっぱり買っちゃったの、隙バサミ。切っちゃったの、ごっそりと。
あ~、スッキリした!!!!
蛍ちゃんから、KAT-TUNへ一気に変身です。うそです。
でね、学校に行ったら、みんな気づいて「どこの美容院行ったの?すてきね~」なんて褒めてくれてね。うれしくって「自分でやったの♪」なんてちょっと
…ここらへんも、ぜんぜんアメリカと違うの。
アメリカじゃね、「自分で髪切ったのよ」って言ったとしても、たとえ
「自分で大型トラック運転して隣の州から引っ越して来たのよ(実話)」
とまで言ったとしても、
「そ。」 (ヒュルルルルル~)
の一言で終わるの。
ドイツに来てよかった♪ でも美容院はやっぱり行かない♪
最後に日本の美容師さん、今回は絶対自分で切ったりしないからね、って約束したのに、守れなくてゴメンナサイ。
おしまい。
↓髪の毛切ったあと、手のひらが痛いので見ると、私の髪の毛が皮膚に突き刺さってた。
…同情するならクリックどうぞ♪
by nachapin110
| 2007-04-24 18:36
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